知恵と謎に満ちた鳥。カラスの生態

日本のどこにでもいるカラス。この賢い鳥の生態について深く探ってみたいと思います。
カラスはカラス科に分類される鳥類の一群で、主にカラス属に属します。鳥類の中でも頭が良く、全身真っ黒なイメージがありますが、実際には白黒2色のコクマルガラスや暗褐色に白斑のホシガラスなど、様々な種類が存在します。カラスには、子供が成長するとその親に餌を運ぶという行動が見られ、「烏に反哺の孝あり」とも言われています。
生活習慣と食性については、朝早くから活動を開始し、一日の大部分を食べ物を探して巡回することに費やします。食性は雑食で、生ゴミを含む様々なものを食べますが、腐敗したものは避ける傾向にあります。都会のカラスの中には、ねぐらから10km程度移動する若鳥もいることがわかっています。
カラスの寿命は、種類にもよりますが、幼少期の死亡率が非常に高いものの、最初の年を越えれば10~20年程度生きることが推測されています。3月~6月が繁殖期で、この時期につがいがなわばりを作り、巣を作って子育てを行います。なわばりの範囲は巣を中心に半径20から100mとされています。